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平成23年度税制改正 相続税の基礎控除引き下げ・税率構造の見直し他

2011-01-06(木) 09:25:26

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明けましておめでとうございます。

昨日より始動し、ウォーミングアップする間もなくいきなりキックオフとなりました。

今年も頑張ります。

さて、昨年末に税制改正大綱が発表されましたが、平成23年4月1日以降に発生した相続については、以下のように改正されることとなりました。

<基礎控除>

 現行 5,000万円+1,000万円×法定相続人の数

 改正 3,000万円+600万円×法定相続人の数

 これにより平成21年分で4.1%まで低下している課税割合が6%程度になると見込まれています。

<税率構造>

 現行 最高税率50%

 改正 最高税率55%

 これにより、税率構造は6段階から8段階とされます。

 基礎控除後の課税価格が、5,000万円超1億円以下(30%)までの税率は変わりませんが、

 改正後は2億円以下40%、3億円以下45%、6億円以下50%、6億円超55%となります。

<生命保険の非課税枠>

 現行 500万円×法定相続人の数

 改正 500万円×(未成年者、障害者又は相続開始直前に被相続人と生計を一にしていた相続人)

 この改正は寝耳に水の方も多かったのではないかと思います。

 相続対策として生命保険に加入していた方は、対策の再検討が必要かも知れません。

<未成年者控除と障害者控除>

 現行 控除額6万円

 改正 控除額10万円

実はあまり知られておりませんが、世界的には相続税は廃止又は縮小する傾向にあります。

今回の課税ベース拡大はその流れに逆行しています。

必ずしも世界の流れに乗らなければならないとは思いませんが、税源確保だけが目的の場当たり的な

税制改正は謹んでもらいたいものです。必ず将来に課題を残します。

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